研究の背景
現在、継続的ながん医療を受けている日本の患者数は、約150万人に上り、その内の約3割が放射線治療、約8割が化学療法の適応となります。
これらの治療における副作用は軽微なものも含めると発生率は高く、臨床的に深刻な正常組織障害が発生しない
投与線量や投与量として処方するため、根治に至らない状況が時には生じます。
そのため、これらのがん治療における副作用を軽減させる正常組織防護剤の開発が望まれています。
研究内容
放射線治療の副作用を軽減する放射線防護剤の開発観察・培養しているもの
DNA2本鎖切断部位に集積する53BP1-MドメインをEGFPと結合させた融合タンパク質を発現するヒトHep G2細胞株（EGFP-53BP1-M発現ベクターは京都大学大学院生命科学研究科・原田浩教授より提供）
撮影画像
非照射Hep G2細胞：EGFP-53BP-Mはフォーカスを形成せず、分散して存在
（対物レンズ40倍）
X線1 Gy照射1時間後のHep G2細胞：EGFP-53BP-Mが核内でフォーカスを形成
（対物レンズ40倍）
X線3 Gy照射1時間後のHep G2細胞：EGFP-53BP-Mの核内フォーカス数は1 Gy照射細胞よりも増大
（対物レンズ40倍）
選択のポイント
MatTek社製品を知ったきっかけは何でしょうか？
キーエンス社の蛍光顕微鏡観察（対物×60倍）に使用する為、カバーガラスが薄手でポリリジンコーティングされたガラスボトムディッシュを探していたところ代理店に数社の製品を紹介された中の一つでした。
数社の中からMatTek社製品をお選びになった理由はなんですか？
3社の同等品を試しましたが、MatTek社のガラスボトムディッシュが一番接着がよく、撮影画像も綺麗に見えたので選びました。成果
MatTek 社製品を使ってみて評価できるのはどのような点ですか？
細胞の接着が良好なため、鮮明に撮像できます。
徳島大学大学院医歯薬学研究部 保健科学部門 放射線科学系 医用理工学分野
森田明典 教授
徳島大学大学院医歯薬学研究部
保健科学部門 放射線科学系
医用理工学分野
森田 明典 教授
【学歴】
2001. 3.東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻博士課程 修了学位
博士(理学) (東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻) (2001年3月)
【職歴】
2001. 7.東京大学大学院医学系研究科 助手
2006. 4.東京理科大学理工学部応用生物科学科 助手
2007. 4.東京理科大学理工学部応用生物科学科 助教
2011. 4.広島大学原爆放射線医科学研究所 助教
2013. 6.徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部(医学系) 准教授
2015. 4.徳島大学大学院医歯薬学研究部(医学系) 教授
【委員歴】
2013年3月 - 現在 放射線生物研究会 副編集委員長
2016年4月 - 現在 広島大学・長崎大学・福島県立医科大学共同「放射線災害・医科学研究拠点」 共同研究課題審査部会委員
2017年9月 - 現在 日本放射線腫瘍学会 生物部会 幹事
【受賞】
2007年 日本放射線影響学会第50回大会 優秀発表賞
2010年 日本放射線影響学会第53回大会 奨励賞
2015年3月 公益財団法人 放射線影響協会 平成26年度 放射線影響研究奨励賞 p53を標的とする新規放射線防護剤の開発
2018年2月 American Association for Cancer Research. Molecular Cancer Therapeutics. Focus selection: A chemical modulator of p53 transactivation that acts as a radioprotective agonist.
2001. 3.東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻博士課程 修了学位
博士(理学) (東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻) (2001年3月)
【職歴】
2001. 7.東京大学大学院医学系研究科 助手
2006. 4.東京理科大学理工学部応用生物科学科 助手
2007. 4.東京理科大学理工学部応用生物科学科 助教
2011. 4.広島大学原爆放射線医科学研究所 助教
2013. 6.徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部(医学系) 准教授
2015. 4.徳島大学大学院医歯薬学研究部(医学系) 教授
【委員歴】
2013年3月 - 現在 放射線生物研究会 副編集委員長
2016年4月 - 現在 広島大学・長崎大学・福島県立医科大学共同「放射線災害・医科学研究拠点」 共同研究課題審査部会委員
2017年9月 - 現在 日本放射線腫瘍学会 生物部会 幹事
【受賞】
2007年 日本放射線影響学会第50回大会 優秀発表賞
2010年 日本放射線影響学会第53回大会 奨励賞
2015年3月 公益財団法人 放射線影響協会 平成26年度 放射線影響研究奨励賞 p53を標的とする新規放射線防護剤の開発
2018年2月 American Association for Cancer Research. Molecular Cancer Therapeutics. Focus selection: A chemical modulator of p53 transactivation that acts as a radioprotective agonist.
導入製品の特徴（P35GC-0-14-C)
35mmディッシュ 14mm測定ホール ガラス№0（0.085～0.013mm）ポリ-d－リジンコーティング
生物用の対物レンズは厚さ0.17mmのカバーガラスに合わせて作られています。
そのため、他社製品はカバーガラスの厚みが0.17mmのガラスボトムディッシュに統一されていく傾向にあります。
しかし、今回の導入事例のようにお使いのアプリケーションにより、0.17mmよりも薄いカバーガラスが好まれる場合も多々あります。
MatTek社製品は様々なアプリケーションに対応出来るよう、各種のカバーガラスの製品を揃えております。
また、MatTek社ではポリ-ｌ-リジンではなくポリ-ｄ－リジンでコーティングされています。
研究室プロフィール
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| 大学学部 | 徳島大学大学院医歯薬学研究部 |
|---|---|
| 分野 | 保健科学部門・放射線科学系・医用理工学分野 |
| 導入製品 | P35GC-0-14-C |
| 住所 | 〒770-8503 徳島市蔵本町3-18-15 |
| URL | https://www.tokushima-u.ac.jp/docs/2017100400041/ |